ハイフンによる複合形容詞
ハイフンによる複合形容詞
複数の英単語を結合させて、1つの複合形容詞を作る場合には、通常、ハイフンが必要とされる。
例えば、特許第6167736号には、「最大待機時間情報」という用語があります。この用語は最大待機時間の情報を意味すると解するので、「最大待機時間の」をハイフンを用いて1つの複合形容詞として”maximum-standby-time”と訳し、「最大待機時間情報」を「”maximum-standby-time information”」と訳すことができます。
ハイフンを用いずに、「最大待機時間情報」を”maximum standby time information”と訳すこともできます。この訳が「最大待機時間の情報」を意味することが明確であれば、この訳も適切と思います。
しかし、そうでない場合には、ハイフンを用いて、「最大待機時間情報」を”maximum-standby-time information”と訳すことが適切です。この訳が「最大待機時間の情報」を意味することは、ハイフンにより明確であるからです。
”maximum standby time information”
→”maximum-standby-time information”
上記の内容は、次の書籍を参考にして記載しました。
書籍:THE ELEMENTS OF TECHNICAL WRITING, Gray Blake and Robert W. Bly
弁理士 野村俊博